2010年12月1日水曜日

16年目のお別れ



















昨夜、膵臓癌の末期の患者さんを自宅で見送りました。
膵臓癌を発見したのは11/5。

すでに肝臓に多発転移しており、ひと月もたないと思っていました。
先週初めに日赤を退院。
ご本人とご家族の希望で最後は自宅でケアをするという形になった訳です。

病状は日に日に悪くなってきて、夜も携帯電話を離さず睡眠という日々が続きました。
正直、ターミナルの患者さんを持つと遠出もできず、夜も安眠できません。
しかし、年に何度かそういう患者さんを持つことが実際にはあります。

実はこの患者さんとのお付き合いは、自分が伊達赤十字病院にいたころからなのでもう16年にもなります。
ちょうど自宅が我が家の裏なのですが、不思議なことに自宅が近いと患者さんというのは診察に来ません。
薬だけもらいに来て、診察は半年に1度くらいの割合となっていました。

癌を見つけたときには、なんでこまめに来てくれなかったんだろうと悔やみました。

享年78歳。

ご冥福をお祈りいたします。

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