好きな作家の一人に岩満重孝という方がいる。
自分が10代の頃読んだ「百魚歳時記」の著者。
今もご健在のようですでに90歳を越えている。
岩満さんの著書は季節感にあふれ、さらに挿入された短歌が味わいを深める。
この「季節感」。
現代文明のなかで生きていると薄れてくるものなのだが、釣りを初めてつくづく感じることは海の中の生き物たちは季節に従順だ、ということだ。
季節が変わると、釣れる魚もガラリと変わる。
あれだけいた魚がどこに行ったのか?と思うほどだ。
「百魚歳時記」は当時高校生でお金がないので単行本で買った。
製本は高くて手が出なかった。
先日札幌に行ったときに古本屋でみつけたのがこれ。
もちろん絶版。
岩満さんの著作を読みたければ古本屋を漁らなければならない。
古本屋という海で目的の本を探すのは何だか釣りに似ているのかも。
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